ブルガリアの代表的地ぶどう『マブルッド』に隠された伝説と、名前の由来🍇🍷
ブルガリアの代表的な地ぶどう『マブルッド』をご存知でしょうか?
ブルガリアの人々はこのマブルッドに大きな誇りを持っており、世界中のワイン専門家からも、近い将来国際的に認められる可能性が最も高い地ブドウ品種として、このマヴルッドが挙げられています。🍇
そんなマブルッドはブルガリアの歴史上、数々の伝説を残してきました。🇧🇬
今回は、歴史に翻弄されたとある親子とマブルッドの伝説をご紹介します☺️
ワインが育んだ、とある親子と王様の物語。
現在のブルガリアが位置するトラキア地方周辺では、その恵まれた気候から古来よりブドウの栽培が盛んで、ワインが人々の間で日常的に親しまれてきました。🍷
時は流れ、9世紀初頭ー
ブルガリアの統治者であったハン・クルムは、この土地の最初の法律を制定します。
その中にはなんと、ワインを含む全ての飲酒を禁止し、国内全てのブドウの木を根絶やす法令が盛り込まれていたのです。😭
これまで長らくワイン文化を楽しんできたブルガリアの人々にとっては手痛い法令でしたが、クルムの治世により、ブルガリアは今日のルーマニアとハンガリーを含む広大な領地を手に入れます。(もしかしたら、民衆の士気を統率する狙いがあったのかもしれませんね😶)
そんなクルムが統率する無敵の軍隊の中に、一人だけ特に戦闘に優れた青年がいました。
とある成功した軍事作戦から戻ってきた時、クルムはこの勇敢な青年の母親を訪ねて、彼女が息子を育てた方法について尋ねました。
すると、母親は謙虚にこう答えました。
「敬愛するハン・クルム様、私はあなたに"ある告白"をする必要があります。ここ私の裏庭では、あなたの命令にもかかわらず、蔓の木を育てていました。そして毎朝、息子にワインとパンを食べさせていたので、息子はとても強い男になりました。」
これを聞いたクルムは、彼女を罰する代わりにブドウの木を持つことを許可し、そのブドウに彼女の息子にちなんで名前をつけました。
そう、彼女の息子の名は言うまでもなく「マブルッド」でした。
いかがでしたでしょうか?
息子を想う母の愛と、その愛を受けて健やかに育った青年。
このマブルッドを飲むたびに、その情景が思い浮かびます😌✨
みなさまも是非、古来よりブルガリアの人々に愛されるマブルッドワインを味わってみませんか?